2017年7月19日
こんにちは!
さくらパソコンサービスです!
WEBで商売をされている方ならどのようなキーワードでサイトが表示されているか気になるものです。
弊社でも定期的にチェックしておりますが、bingの履歴に気になるキーワードがありました。
さくらパソコンサービスではランサムウェアに暗号化されたファイルの復旧、パソコンに感染したランサムウェアの駆除、ランサムウェアへの感染予防はサービスとして提供しておりますが、ランサムウェアの制作は承っておりません。
「ランサムウェア 制作サービス」で検索していることから、検索者は専門的な知識を持っていない為、ランサムウェアの制作を代行してくれる企業が無いか検索したのでしょう。
この検索者の方や、同様の考えをお持ちの方に何点か警告します。
2011年の法改正によりランサムウェアを含むウィルスの制作、提供、保有などは刑事罰となりました。
制作・提供 | 不正指令電磁的記録作成等 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
保有 | 不正指令電磁的記録取得等 | 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金 |
既に数人の逮捕者が出てニュースになっていますのでご存じの方は多いかと思います。
先月6月に逮捕された中学生が作成したランサムウェアは稚拙なものでしたが、冗談だろうが子供のお遊びだろうがアウトです。
犯罪に使用するつもりはなく、興味があったのでランサムウェアを入手しパソコンに保有しただけでもアウトです。
ランサムウェアの保有は正当な目的を持つ方にのみ認められます。一般の方が興味本位で保有することは犯罪です。
bingでランサムウェアの制作サービスを検索するぐらいですから、専門的な知識もなく冗談か興味本位でやったことだと思いますが、そのレベルの方であれば公安や警察が本気を出せば個人を特定することもできます。少なくともbingで「ランサムウェア 制作サービス」を検索し、弊社サイトに来られた方はIPアドレスなどが履歴に残っております。
世界ではランサムウェアによる攻撃をテロだと認識すべきという考えが徐々に広まっています。公安や警察はGoogleやbingから検索履歴のデータを取得し「ランサムウェア 制作サービス」などと検索している方を特定し、テロ犯罪予備軍として既に監視下に置いているかもしれません。
ランサムウェアによって子供が生まれてからの写真や動画を失う人もいます。
会社のサーバーに被害を出してしまい、責任感から退職してしまう人もいます。
人の大切なものを奪い、人生を狂わせるのがランサムウェアです。
ランサムウェアに手を出した時点で世界中から忌み嫌われる存在になるということを重々理解してください。
自身の能力を試したいならランサムウェアを作るのではなく、ランサムウェアを倒す側に立ちましょう。セキュリティ業界が大歓迎してくれますし世界中から賞賛されることでしょう。
ランサムウェア対策は4つのパートに分けられます。
残念ながらどのパートもランサムウェアの対策として100%ではありません。
全てのパートを同時に実施することで100%のランサムウェア対策となります。
ランサムウェアとは何か、改竄されたWEBサイトや広告からの自動ダウンロード、メールの添付ファイルなどランサムウェアの感染ルートの知識を共有することが重要です。
また、ランサムウェア対策の4つのパートについて熟知する必要があります。
セキュリティ対策ソフトの導入は必須ですが、ソフトによっては予防力の低いものも存在しており、選定の際には注意が必要です。
また、Windowsやインストールされているソフトウェアの更新を滞りなくおこなう必要があります。
残念ながらセキュリティ対策ソフトの導入とソフトウェアの更新では100%の感染予防は不可能です。
感染予防策をくぐり抜けたランサムウェアから重要なデータを守る必要があります。
重要なデータはバックアップを取り、バックアップデータをランサムウェアの手が届かない場所に置く必要があります。
ランサムウェアを含むマルウェアは進化の速度が速く、これまでも数日で状況が変わったこともありました。
その為、最新のランサムウェアへの情報収集、それらを元にしたランサムウェア対策のアップグレードが不可欠です。
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