2017年8月26日
こんにちは!
さくらパソコンサービスです!
大阪市浪速区の法人のお客様よりデスクトップパソコンが起動しないので修理して欲しいとご依頼を頂きました。
パソコンは以前在籍していたスタッフの方が自分で組み立てたものでした。
スイッチを入れて動作音がするものの、短いビープ音が鳴り途中で落ちてしまいます。この時点でマザーボード又はメモリの故障を疑いますが、マザーボードやメモリの不具合は症状が出たり出なかったりすることも多く、原因の切り分けが難しいパーツです。
本体カバーを開けて中身を確認するとメモリは1GBが4つのスロットに各1毎ずつ合計4GB分接続されています。
簡易メモリテストをおこなうと問題ありませんが、メモリテストは時間をかけなければ正常な判断ができない為、メモリ故障の疑いは捨てきれません。
それにしてもメモリテストは動くのにWindowsが起動しないのは不思議です。恐らく簡易テストでは症状を拾い切れていないものと思われますが、念の為、再度電源スイッチを入れてみると…普通に起動しました…が、再起動すると今度は起動しません。このような状態ではメモリテストなど診断ツールは役に立ちませんので、職人の『カン』のようなもので故障の当たりをつけていきます。
経験から怪しいと思うのはメモリ周りです。メモリスロットが4枚あるマザーボードの場合、2スロット1組でセットになっています。つまり今回のパソコンのように4枚のメモリが組み込める場合、メモリスロットが2セットあるということになります。そこで、2セットの内1セットのみ使用してメモリを2枚だけ取り付けて起動すると…無事起動しました。
4枚あるメモリの内いずれか2枚を使用すれば正常に起動するので、不具合を起こしているのはマザーボード側の可能性が高くなります。
2セットあるメモリスロットを同時に使用する為の『デュアルチャンネル』に関わる制御がうまくいかなくなった可能性があります。
こうなるとマザーボードの取り換えとなりますが、Windowsの再インストールを伴う可能性もあり、修理費用がかさみますのでお客様にその旨お伝えしたところ、暫定的な処置でも構わないとのことでしたので、メモリ2枚のみ取り付けてとりあえず起動できる状態にして作業終了となりました。
この度のご利用ありがとうございました。
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