
2026年8月8日
AIは、現代の人類が手にした「火」なのかもしれない
人類の歴史を振り返ると、社会を大きく変えた発明や発見がいくつもあります。 その中でも、特に重要なものの一つが「火」です。 太古の人類にとって、火は単に便利な道具ではありませんでした。暖を取り、食べ物を加熱し、暗闇を照らし、危険な動物から身を守る。さらに火は、土器や金属加工、農業、工業へとつながり、人類の文明そのものを形づくっていきました。 一方で、太古の人類にとって、火は恐ろしい存在でもあったはずです。 火は暮らしを豊かにする反面、扱い方を誤れば、やけどをしたり、住居や森を焼いたりする危険な存在でもあります。 それでも人類は、火を遠ざけるのではなく、その性質を理解し、安全に扱う方法を学んできました。 現在、私たちが向き合っているAIも、火とよく似た存在なのではないでしょうか。 新しい技術には不安がつきまとう AIが急速に普及する中で、不安を感じる人は少なくありません。 「仕事を奪われるのではないか」 「人間が自分で考えなくなるのではないか」 「間違った情報にだまされるのではないか」 「いつか人間が制御できなくなるのではないか」 こうした不安は、決して間違ったものではありません。 AIには、情報の誤り、個人情報、著作権、雇用への影響、犯罪への悪用など、慎重に考えるべき問題があります。 しかし、危険性があることと、その技術自体を拒否することは別の話です。 もし人類が、火は危険だからと利用を避け続けていたなら、今の文明は存在していなかったでしょう。 必要なのは、危険性を理解したうえで、適切な使い方を身につけることです。 AIを使う人と使わない人の差 すでにAIは、研究者や大企業だけが利用する特別な技術ではありません。 文章の作成、情報整理、翻訳、画像制作、プログラミング、データ分析、顧客対応など、さまざまな場面で利用されています。 これまで何時間もかかっていた作業が、AIを使うことで短時間に終わることもあります。 もちろん、AIが出した答えをそのまま信じればよいわけではありません。内容を確認し、修正し、最終的に判断するのは人間です。 それでも、AIを道具として使う人と、最初から拒否する人との間には、今後大きな差が生まれていくでしょう。 それは、電卓やインターネットが普及したときにも起きたことです。 道具を利用することは、人間の能力を失うことではありません。 単純な作業をAIに任せることで、人間は創造的な仕事や、人との関係づくり、責任ある判断など、より重要なことへ力を使えるようになります。 使わないことが安全とは限らない 新しい技術に慎重になることと、何も知らないまま拒否することは違います。 自分がAIを使わなくても、取引先や競合企業、顧客はAIを使い始めています。 かつて、インターネットは必要ないと考えていた企業もありました。しかし現在では、情報発信、集客、販売、顧客対応など、企業活動に欠かせないものになっています。 AIについても、同じことが起こる可能性があります。 AIを使わなければ、一時的には変化に対応する負担を避けられるかもしれません。しかし長期的には、業務効率や情報収集、新しいサービスの開発で差が広がり、成長の機会を失うことにもなりかねません。 何もしないことは、必ずしも安全な選択ではないのです。 必要なのは、活用するためのルール だからといって、AIを一切規制せず、すべてを企業や開発者に任せればよいという話ではありません。 火を安全に使うために、消防設備や建築基準があるように、AIにも一定のルールが必要です。 ただし、そのルールはAIを使わせないためではなく、安全に活用するためのものであるべきです。 AIを恐れて過度に規制する国は、AIを安全に使いこなす国との競争に後れを取る可能性があります。 危険性の高い用途は厳しく管理し、危険性の低い用途については、企業や個人が試せる余地を残す。問題が起きれば原因を調べ、技術の進歩に合わせて制度を見直す。 規制か自由かという単純な二者択一ではなく、安全性と成長を両立させることが重要です。 AIは、人間が使う道具である AIについて考えるとき、「AI対人間」という構図で語られることがあります。 しかし、火そのものが文明をつくったわけではありません。 火を使って料理をし、道具をつくり、暮らしを発展させたのは人間です。 同じように、AIそのものが未来を決めるのではありません。 AIを何のために使い、どのような社会をつくるのかを決めるのは、私たち人間です。 まずは小さく使ってみる AIに不安を感じる人が、いきなり仕事のすべてを任せる必要はありません。 文章の誤字を確認する、メールの下書きをつくる、考えを整理する、知らない言葉を説明してもらうなど、小さな使い方から始めればよいのです。 実際に使ってみることで、AIが得意なことや苦手なこと、どこまで任せてよいのかが少しずつ分かってきます。 AIは、遠くから眺めているだけでは本当の便利さも危険性も分かりません。 個人も企業も、失敗を恐れて立ち止まるのではなく、小さく試し、学び、改善していく姿勢が必要です。 最後に ここまでお読みいただいたこの文章は、ChatGPTに「人類がAIを手にすることは、太古の人類が火を手にしたことに似ている。この考えをブログ記事にしてください」と指示し、何度か文章の長さや内容を調整しながら作成したものです。 子供時代に落雷や火山の噴火から火を手に入れた人類の話を描いた本を読みました。 火を手に入れてどう思ったのか、感じたのか気になっていましたが、AIをめぐる報道を見ているとその瞬間を垣間見た気がします。 AIは火や電気、インターネットと同じように社会に欠かせないインフラになっていくでしょう。 AIを恐れて遠ざけるのか、それともAIを活用しより豊かな暮らしや社会をつくるために活用するのか、人々は大きな決断を迫られている状況です。 さくらパソコンサービスでは個人事業主・中小企業の皆さまがどのようにAIとつきあえば良いか、AIの活用方法のご提案や、AIを利用するための環境づくりをお手伝いしています。 お気軽にご相談ください。

2024年7月24日
ウィルスより怖い、弱者から金銭を搾取するIT・通信業界の闇
情報弱者という言葉をご存知でしょうか。 情報に溢れる現代社会に置いて、情報を「知らない」ことは社会的、経済的に不利な立場に陥ることがあります。 残念な話ですが我々IT業界は情報弱者から金銭を搾取する企業に溢れ、搾取行為は年々酷くなる一方です。 「知らない人だけが損をする」 本記事は当ブログをご覧頂く方への注意喚起として弊社が実際確認した搾取行為を事例として紹介します。 通信会社N社の事例 インターネット回線の多重契約 お客様はアナログ回線の廃止を見据えてひかり電話への移行をN社に依頼しました。 ひかり電話はインターネットを使用して電話をかけるサービスです。 お客様は既にN社のインターネットを使用しており、本来であればそこにひかり電話の契約を追加するだけで使用できます。 しかし、N社は既設のインターネットとは別にひかり電話用が必要と説明、インターネット回線の重複契約が発生しました。 訪問時にN社の機器が2つあることを不審に思い、お客様に確認したところ重複契約が発覚しました。 機器の不適切な設置 お客様は社内のネットワークインフラの整備をN社に依頼しました。 N社はYAMAHAルーターを利用したネットワークインフラの構築を提案しました。 しかし、N社はYAMAHAルーターを工場出荷状態のまま設置したため、本来の役割を果たしていませんでした。 N社の工事から数年が経過し、多発するネットワーク障害について弊社に相談頂いた際に点検を行い発覚しました。 携帯電話会社D社の事例 タブレット、モバイルルーターの押し売り 高齢のお客様の元へ訪問した際に机の上に5〜6台程のタブレット端末が置かれていた為不審に思いお声掛けしました。 お客様はD社より無料だと説明を受けておりましたが、実際は一定期間を経過すると請求が発生、計4万円程度の月額料金が発生していました。 その他、スマホのパケットを使い切るとインターネットができなくなると説明を受け、モバイルルーターの契約が存在してました。 自宅にはD社のインターネット回線とWi-Fiが設置されており、高齢により外出が少ないお客様にはモバイルルーターは不要でした。 身に覚えのないアプリの月額課金 お客様より旦那様が新しく買ったスマホが不調だが、D社が修理・交換になかなか応じてくれないと弊社に相談がありました。 数回のやりとりを経てD社は交換に応じましたが、本当に直ったか不安なので確認して欲しいとのことで訪問させて頂きました。 スマホは無事直ってましたが、初期不良にも関わらず代替機やSIMの入替などの費用が発生しており、不審に思い請求書を確認したところ覚えのないアプリの月額課金が発覚しました。 念の為、お客様本人の請求書も確認したところ同様の月額課金が発生していました。 アプリはインストールされておらず、使用する為のアカウントも不明、何をするアプリなのかもよくわからないものでした。 事務機器商社Y社・O社の事例 未熟な技術スタッフによる設定 お客様はY社が設置した複合機でスキャンしたものをパソコンへ保存する設定を依頼しました。 Y社の技術スタッフは本来スキャン設定に関係のないルーターの設定を変更しました。 その結果、ネットワークが使用できなくなりましたが、Y社の技術スタッフでは復旧できませんした。 お客様より弊社にネットワーク復旧の依頼があり発覚しました。 高額セキュリティ商品を説明不足のまま販売 お客様は社内のセキュリティ対策を強化する為、100万円以上かけO社よりUTMを導入しました。 O社はUTMがあればセキュリティ対策は万全と説明した為、お客様はパソコンのセキュリティ対策はしませんでした。 その後、ランサムウェアへの感染被害が発生、弊社にランサムウェアの駆除及びNASの復旧について相談頂き発覚しました。 UTMはネットワークに対するハッキングなどには有効ですが、ランサムウェアなどのウィルスに対する効果は限定的です。 お客様はO社に対し月数万円の保守管理費用を払っていましたが、ランサムウェアへの感染被害に関しては保守範囲外として一切の対応をしませんでした。 被害に合わない為に気を付けること 企業規模やブランドイメージに惑わされないこと 本記事に登場するIT・通信会社は全て実在する上場企業です。 企業規模やブランドイメージなどに惑わされないようにすることが大切です。 特に通信業界は競争の激化、事務機器業界はペーパーレス化に伴う需要減少により手段を問わず搾取します。 一人で決めないこと 無知のまま契約すると高い確率で搾取被害に合います。 IT・通信に関わる新規契約や契約変更は知識を持った信頼できる人に必ず相談してください。 勧誘は全て断る 勧誘を受けてその場で契約する人は搾取しやすいことを相手は知っています。 勧誘内容が魅力的でも一旦断り本当に必要か十分検討しましょう。 特に「いまだけ」「安くなる」「お得」「セキュリティ」「そのままは危険」などの言葉が入った勧誘は搾取されることが多いので全て断りましょう。 被害に合っていないか心配な方へ さくらパソコンサービスではお客様にとって適切な契約か、機器の設定が適切かなどIT・通信に関わる問題点を洗い出すアドバイザリーサービスを提供しています。 お客様と同じ立場、同じ目線に立って助言させて頂きます。 搾取被害に合っていないか心配な方、心当たりがある方はご検討ください。