2015年3月10日
こんにちは!
パソコンの出張・訪問修理のさくらパソコンサービスです!
以前の記事『中国語版Windowsパソコンの修理』をご覧になったハルビンから日本に移住している中国人の方から、SONY VAIO LシリーズのVPCL138FJ(PCV-A1116N)が起動しないとのご依頼を頂きました。
早速、状況を見せて頂いたところWindowsの起動途中にBSOD(ブルースクリーン)が発生し、再起動を繰り返してしまいます。
BSODのストップコードは0x0000008Eとなっていますので、手元のカンペによりますとメモリの不具合となります。
実はこのパソコンは分解が非常に難しく、ネット上で検索しても完全分解の後、修理できただろうと思われるパソコン修理業者は1件しかありません。
追加メモリスロット、B-CASカードスロット、HDDへのアクセスは容易ですが、その他の部品へのアクセスは堅いツメで固定された黒いプラスチックの背面カバーをはずし、ベゼルをはずし、背面の金属カバーをはずし・・・とネジを数十本程取り外す必要があります。
SONY VAIO Lシリーズ VPCL138FJの背面側カバーを全て取り外したところ
何度かこの機種を分解しているのですが、堅いツメでひっかけてる割にはネジが多すぎる上に形と大きさが多種多様、マザーボードは部品が両面に実装されておりバラバラにしないとアクセス不可、配線が多く絡み合っています。
また、これまでに分解したSONY VAIO Lシリーズ全てに発生しているのですが、無理な配線でHDDのSATAケーブルに負荷がかかり、皮膜が裂けてケーブルの中身が露出しています。
当社でのSONY VAIO Lシリーズの分解難易度は、2位のAppleのiMacシリーズに大差をつけて堂々の1位です。
さて、話が逸れたので元に戻しますが、放電、CMOSクリアなどでも状況は改善できなかった為、液晶パネルをはずしてメモリ着脱、位置の入れ替えなどを試しましたがBSODが出ます。
結局、メモリではなくマザーボードの故障と判断し、部品の流通を確認しましたが国内、海外共に流通していません。
ソニーの修理サービスではマザーボード交換が最低でも39,000円からということで、それなら新しいパソコンを買うとお客様が判断されましたので作業は中止となりました。
コメントを書く