Windows 8.1にフォントをインストールすると文字化けしてしまう

2017年7月18日

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こんにちは!
パソコンの出張・訪問修理のさくらパソコンサービスです!

お客様から納品直後のWindows 8.1上の文字が文字化けしてしまったので治して欲しいと連絡を頂きました。

Windows上のありとあらゆる文字が文字化け

訪問しパソコンを確認するとありとあらゆる文字が文字化けしています。メニューやフォルダ・ファイル名も文字化けしているのでパソコンの操作にも支障が出ます。

フォントファイルの問題だと思い、システムフォルダ内のフォントフォルダを確認すると2、3個程度のフォント以外見当たりません。

原因はフォントファイルの追加

お客様に不具合直前の作業内容を確認すると、Photoshop、Illustrator、Dreamweaver等を使用されているパソコンで、新たにフォントを700個程追加したとのことでした。

フォントフォルダ内には存在しませんが、レジストリにはお客様が追加されたフォントが確かに登録されています。

しかし、フォントを追加しただけで既存のフォントが消えてしまう原因がわかりません。

既存のフォントをシステムフォルダに追加し、レジストリを修正しましたが改善しませんでした。

フォントキャッシュのクリアも改善せず

フォントキャッシュの破損を疑い、キャッシュクリアをおこなうも改善できません。

思い当たる方法を全て試しましたがどれも効果はありませんでした。打つ手もなくなり、お客様に事情を説明しリフレッシュをおこないました。

リフレッシュ後は文字化けも解消し問題なく使用できる状態になりました。

症状の再発

翌日、再びお客様より文字化けが発生したと連絡を受けました。

今度は最低限使用するフォント17個を追加したところ、同様の症状に陥ったとのことです。

Mac用フォントが混在していた

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追加した17個のフォントを調べるとMac用のフォントが2個含まれていました。

昨日の作業時には追加したフォントが700個程ありましたので、この2個を見落としていたようです。

フォントにはWindows、Macでの相互互換性は無い

通常フォントにはWindowsとMac間で互換性はありません。

しかし、お客様の話では元々Windows 10で使用していた700個のフォントを文字化けの起きたWindows 8.1にインストールしたとのこと。また、Windows 10では問題なく使用できていると実際に使用しているところを見せて頂きました。

OSによってフォントに対する挙動が異なる

問題のあった2個のフォントを持参していたWindows 10搭載のパソコンにインストールすると確かに使用できます。

しかし、Windows 7にインストールするとエラーが発生し、インストールできませんでした。

OS

フォントファイルインストール時の挙動

Windows 7 ・フォントファイルインストール時にエラー発生
『○○は有効なフォントではない可能性があります』と表示
Windows 8.1 ・インストール時にエラー等無し
・再起動後に文字化け発生
・フォント再インストール直後は正常に戻るが、再起動後に文字化け
Windows 10 ・正常にインストール完了

Windows 10ならMac用フォントが使える!?

今回、問題のあったフォント2個に限ってはWindows 10で使用できましたが、必ずしも全てが使えるというわけではありません。

OSの改良によってフォントを相互で使用できるような方向性はあるようですが、Windows 8.1のように致命的なエラーを引き起こす場合もあります。

今回の作業ではリフレッシュで回復できましたが、文字化けした状態でリフレッシュまでたどり着くにはメニューの位置や項目などを記憶していなければできません。

実際に試す際は自己責任となりますのでご注意ください。

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