2017年7月5日
2017/7/13:タウンページの掲載に関して追記致しました。
こんにちは!
さくらパソコンサービスです!
最近、『〇〇光』というインターネット回線の勧誘が激しくなっています。
弊社のお客様の中でも勧誘を受けて切り替えた方がいらっしゃいますが、多くのトラブルが発生しているようで事後相談の連絡をよく頂きます。
そこで本日は『〇〇光』に移転する際に知っておかなければならない重要なポイントをまとめました。
これから『〇〇光』へ移転しようと考えている方の参考になればと思います。
『〇〇光』を提供している企業は光コラボオレーション事業者(以下、光コラボ事業者)と言います。
光コラボ事業者はNTTフレッツ光の回線網・ホームゲートウェイ(モデム)をレンタルし、インターネットサービスとして再販しています。
その為、回線網(注:回線速度ではない)・ホームゲートウェイ(モデム)の品質はフレッツ光と同じです。
光コラボ事業者になるには電気通信事業者の届け出を済ませて、必要な機材を揃え、NTTとの契約が完了すれば参入できます。
参入の敷居が低い為、IT系企業の他に水、住宅、電子部品、家具、文具、印刷、ガスなど多種多様な事業者が参入しています。
光コラボ事業者が提供するサービスは『〇〇光』とサービス名+光になっていることが多く、サービスによっては『光コラボ』『光コラボレーション』と追記があります。
光コラボ事業者が提供するその他のサービスと組み合わせることで、ポイントが貯まったり、割引を受けることができます。
例えば大手携帯電話会社が提供する光コラボ+携帯電話1台をセットにすることで毎月数百円程度の割引を受けることができます。
ただ光コラボにしただけでは特典や割引は期待できませんので、複数のサービスをまとめて契約する必要があります。
フレッツ光の場合、NTTとプロバイダのそれぞれから請求がきましたが、光コラボにすることで光コラボ事業者にまとめて支払うことができます。
ただし、フレッツ光でもビリングサービスなど請求をひとまとめにするサービスが存在します。
多くの場合、ホームゲートウェイ(モデム)に新たな事業者へ接続する為のアカウントを設定する必要があります。
また、場合によっては古いモデムを取り外し、新しいホームゲートウェイ(モデム)を取り付ける必要があります。
この2点を光コラボ事業者(もしくはその販売店)が顧客へ説明していないことがありトラブルとなります。
「工事無しで簡単に切り替えれます!」や「簡単に取り付けできます!」といった文言で勧誘する事業者も多いのでご注意ください。
光コラボ事業者には元々プロバイダとしてインターネット接続サービスに関わっていた会社がある一方、全く経験が無い企業も参入している為サービス品質に大きな差があります。
その為、光コラボ事業者を選定する際は、候補となる事業者の情報を集め、十分考慮する必要があります。
尚、サービス品質に差が出る原因は以下の2点です。
・顧客からの通信をさばくサーバー機器の性能差
・NTTからレンタルした枠を何人の顧客で使用するよう割り当てるかの匙加減
回線により多くの人を詰め込み、処理能力の低い安い機器でさばいたほうが利益が出ますので、利益追求型の事業者は回線品質が低くなります。
ここ最近のインターネット接続サービスの中には3年単位の契約、いわゆる『3年縛り』といったものも存在します。
また、光コラボと携帯電話や電気などをセットにすると解約可能時期がちぐはぐになり、回線品質が低くても解約せず我慢して使い続けている方もいます。
後述しますが、回線品質が低い業者は連絡先がわかりにくいなど解約しにくくなっています。
弊社ではお客様の依頼でインターネット接続サービスを選定することがございます。
その際、より良い事業者を探すのに以下のポイントを重視しています。
インターネット接続サービスは激しい価格競争や多くの新規参入で厳しい業界です。
昔から長く残っている業者はそれなりの理由があります。
これは弊社の経験に基づいたポイントになりますが、WEBサイト上のサービス解約時の連絡先が明記されていない、または連絡先にたどり着くまでに数十クリックしなければならない事業者は候補からはずしたほうが得策です。
インターネット接続サービス業界には『ベストエフォート』という魔法の言葉があります。
一般的に回線速度は『100メガ』、『1ギガ』で〇〇円と表示されていますが、これらは最大時の速度であって、例え100メガの契約で1メガしか出なくても文句は言えませんというのが『ベストエフォート』です。
広告や契約書のどこかに必ず書いているかと思います。つまりインターネット接続サービスでは最低速度の保証はどの事業者でもおこなっていません。
実際はこのように単純ではありませんが、1本の回線を100人で使用すると1/100の速度、10人で使用すると1/10の速度となります。
つまり自分の周辺に事業者の顧客が少なければ回線速度は上がります。
自宅や会社へのチラシの投函や電話勧誘が無い事業者は顧客が少ない場合があります。つまり、回線を占有できる可能性が高くなり、結果回線速度があがることがあります。
ひかり電話などのIP電話をご利用中の方でタウンページに番号を掲載している方は、移転先の光コラボ事業者がタウンページへの掲載に対応しているか確認する必要があります。
また、光コラボへの移転に限らず、ひかり電話などのIP電話を含む契約を移転する場合、移転毎にタウンページへの掲載申し込みをおこなう必要があります。
尚、光コラボを提供している事業者によってはタウンページへの掲載に対応していない場合もありますので注意が必要です。
実は弊社では以下の理由から光コラボにいい印象を持っていません。
・通信など重要なインフラを1企業にまとめるのはリスクを感じる
・NTTと契約したほうがサポートが手厚い
・光コラボにしたから必ずしも安くなるとは限らない
通信環境は安定していることが大事です。
これまで問題がないのに変えたせいでトラブルが発生、しかも大して安くならなかったという話はよくあります。
契約中のインターネット接続サービスに問題がある場合を除いて変更しないことが最良です。
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