OneDriveなどパソコン上でMicrosoftアカウントにログインするとOutlookが起動しなくなることがあります。
その他にも「Microsoft Outlookを起動できません。Outlookウィンドウを開けません。このフォルダーセットを開けません。予期しないエラーが発生しました。」といったエラーが表示されることもあります。
目次
OneDriveはMicrosoftのクラウドサービスです。
OneDriveフォルダに保存したファイルはパソコンの中ではなく、Microsoftのサーバー内に保存されます。
OneDriveにはデスクトップ、ドキュメント、ピクチャフォルダなどをMicrosoftのサーバーに保存する自動バックアップ機能が備わっています。
但し複製したデータをクラウドにバックアップするのではありません。
デスクトップ、ドキュメント、ピクチャフォルダなどをOneDriveフォルダ内に移動することでバックアップとしています。
その為、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャフォルダなどを参照するソフトはフォルダを見失い不具合が生じる場合があります。
Windows上でMicrosoftアカウントにログインするとOneDriveも同時にログインされることがあります。
また、OneDriveにログインすると自動バックアップが有効化されることがあります。
いずれもログイン時に表示される画面にOneDriveにログインしない、自動バックアップを有効化しないなどの選択肢はあると思われます。
「思われます」と書いたのはログイン画面が表示されるタイミングが多数あり弊社でも全てを把握できていないためです。
尚、Windows 11以降ではMicrosoftアカウントへのログインを強制するような画面が表示されることもあります。
Outlookでメールの送受信をPOPで設定している場合、送受信したメールはOutlookデータファイルに保存されます。
OutlookデータファイルはドキュメントフォルダのOutlookファイルフォルダ内にPSTファイルとして保存されます。
OneDriveの自動バックアップによってPSTファイルが移動してしまい、Outlookは起動できなくなります。
メールの送受信方法には大きく分けてPOPとIMAPなどがあります。
IMAPのデータはOneDriveのバックアップ対象フォルダ以外に保存されます。
その為、OutlookでIMAPを使用して送受信している場合は影響ありません。
OneDriveは保存するデータ容量に応じて費用発生します。
自動バックアップによりOneDriveに保存するデータ量が増えれば月額費用が発生しMicrosoftの収益となります。
その為、今後も様々な手法でOneDriveへのログインを促してくることになりそうです。
OneDriveによって起動しなくなったOutlookの復旧方法は複数あります。
ここでは意図せず有効化されてしまったOneDriveの自動バックアップを無効化し、Outlookを復旧する方法を紹介します。
画面右下のアイコンからOneDriveをクリックし、開いたウィンドウの歯車マークを押します。
Outlookデータファイル(PSTファイル)をドキュメントのOutlookファイルフォルダ内に移動します。
さくらパソコンサービスでは起動しなくなったOutlookの復旧に対応したレスキューサービスを提供しております。
ご自身で解決できない場合はお気軽にお問い合わせください。