2024年7月24日ウィルスより怖い、弱者から金銭を搾取するIT・通信業界の闇

注意喚起「知らない人だけが損をする」IT・通信業界の闇

情報弱者という言葉をご存知でしょうか。

情報に溢れる現代社会に置いて、情報を「知らない」ことは社会的、経済的に不利な立場に陥ることがあります。

残念な話ですが我々IT業界は情報弱者から金銭を搾取する企業に溢れ、搾取行為は年々酷くなる一方です。

「知らない人だけが損をする」

本記事は当ブログをご覧頂く方への注意喚起として弊社が実際確認した搾取行為を事例として紹介します。

通信会社N社の事例

インターネット回線の多重契約

インターネットの多重契約

お客様はアナログ回線の廃止を見据えてひかり電話への移行をN社に依頼しました。

ひかり電話はインターネットを使用して電話をかけるサービスです。

お客様は既にN社のインターネットを使用しており、本来であればそこにひかり電話の契約を追加するだけで使用できます。

しかし、N社は既設のインターネットとは別にひかり電話用が必要と説明、インターネット回線の重複契約が発生しました。

訪問時にN社の機器が2つあることを不審に思い、お客様に確認したところ重複契約が発覚しました。

機器の不適切な設置

機器を設定せずに設置

お客様は社内のネットワークインフラの整備をN社に依頼しました。

N社はYAMAHAルーターを利用したネットワークインフラの構築を提案しました。

しかし、N社はYAMAHAルーターを工場出荷状態のまま設置したため、本来の役割を果たしていませんでした。

N社の工事から数年が経過し、多発するネットワーク障害について弊社に相談頂いた際に点検を行い発覚しました。

携帯電話会社D社の事例

タブレット、モバイルルーターの押し売り

D社によるご高齢の方へのタブレットやモバイルルーターの押し売り

高齢のお客様の元へ訪問した際に机の上に5〜6台程のタブレット端末が置かれていた為不審に思いお声掛けしました。

お客様はD社より無料だと説明を受けておりましたが、実際は一定期間を経過すると請求が発生、計4万円程度の月額料金が発生していました。

その他、スマホのパケットを使い切るとインターネットができなくなると説明を受け、モバイルルーターの契約が存在してました。

自宅にはD社のインターネット回線とWi-Fiが設置されており、高齢により外出が少ないお客様にはモバイルルーターは不要でした。

身に覚えのないアプリの月額課金

身に覚えのないスマホアプリの契約

お客様より旦那様が新しく買ったスマホが不調だが、D社が修理・交換になかなか応じてくれないと弊社に相談がありました。

数回のやりとりを経てD社は交換に応じましたが、本当に直ったか不安なので確認して欲しいとのことで訪問させて頂きました。

スマホは無事直ってましたが、初期不良にも関わらず代替機やSIMの入替などの費用が発生しており、不審に思い請求書を確認したところ覚えのないアプリの月額課金が発覚しました。

念の為、お客様本人の請求書も確認したところ同様の月額課金が発生していました。

アプリはインストールされておらず、使用する為のアカウントも不明、何をするアプリなのかもよくわからないものでした。

事務機器商社Y社・O社の事例

未熟な技術スタッフによる設定

お客様はY社が設置した複合機でスキャンしたものをパソコンへ保存する設定を依頼しました。

Y社の技術スタッフは本来スキャン設定に関係のないルーターの設定を変更しました。

その結果、ネットワークが使用できなくなりましたが、Y社の技術スタッフでは復旧できませんした。

お客様より弊社にネットワーク復旧の依頼があり発覚しました。

高額セキュリティ商品を説明不足のまま販売

説明をしないまま高額セキュリティ商品を販売

お客様は社内のセキュリティ対策を強化する為、100万円以上かけO社よりUTMを導入しました。

O社はUTMがあればセキュリティ対策は万全と説明した為、お客様はパソコンのセキュリティ対策はしませんでした。

その後、ランサムウェアへの感染被害が発生、弊社にランサムウェアの駆除及びNASの復旧について相談頂き発覚しました。

UTMはネットワークに対するハッキングなどには有効ですが、ランサムウェアなどのウィルスに対する効果は限定的です。

お客様はO社に対し月数万円の保守管理費用を払っていましたが、ランサムウェアへの感染被害に関しては保守範囲外として一切の対応をしませんでした。

被害に合わない為に気を付けること

企業規模やブランドイメージに惑わされないこと

本記事に登場するIT・通信会社は全て実在する上場企業です。

企業規模やブランドイメージなどに惑わされないようにすることが大切です。

特に通信業界は競争の激化、事務機器業界はペーパーレス化に伴う需要減少により手段を問わず搾取します。

一人で決めないこと

無知のまま契約すると高い確率で搾取被害に合います。

IT・通信に関わる新規契約や契約変更は知識を持った信頼できる人に必ず相談してください。

勧誘は全て断る

勧誘を受けてその場で契約する人は搾取しやすいことを相手は知っています。

勧誘内容が魅力的でも一旦断り本当に必要か十分検討しましょう。

特に「いまだけ」「安くなる」「お得」「セキュリティ」「そのままは危険」などの言葉が入った勧誘は搾取されることが多いので全て断りましょう。

被害に合っていないか心配な方へ

さくらパソコンサービスではお客様にとって適切な契約か、機器の設定が適切かなどIT・通信に関わる問題点を洗い出すアドバイザリーサービスを提供しています。

お客様と同じ立場、同じ目線に立って助言させて頂きます。

搾取被害に合っていないか心配な方、心当たりがある方はご検討ください。

必用な時に必要な分だけIT専門家をレンタル、お客様目線で専門家がアドバイスします。
さくらパソコンサービスでは不定期でニュースレターを配信しています。
パソコンやITについて苦手な方、初心者の方でもわかりやすく解説した記事などを配信しています。
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