2017年5月29日
こんにちは!
パソコンの出張・訪問修理のさくらパソコンサービスです!
医療系のお客様より納品済のWindows 10がインストールされたパソコンでソフトが動作しないと連絡を頂きました。
詳しくお聞きすると、
・医療関係者向けレセプト用のソフトを使用したい
・以前はWindows 7がインストールされたパソコンで使用していた
・Windows 7からWindows 10の環境へ移行したい
・移行に際してWindows 10対応のレセプト用ソフトを用意した
・ソフトメーカーによると現行ビルド14393及び15063では動作しない
とのことでした。
2020年1月14日のWindows 7延長サポート期間終了を見越してWindows 10への移行を進めているとのことです。
納品させて頂いたパソコンは現時点で最新のWindows 10 ビルド14393でした。
ちなみに本記事執筆時点でのWindows 10のBuildは以下のようになっています。
Code name | Version | OS build | 公開日 |
Redstone 2 | 1703 | 15063.296 | 2017/04/11 |
Redstone 1 | 1607 | 14393.1198 | 2016/08/02 |
Threshold 2 | 1511 | 10586.916 | 2015/11/12 |
Threshold 1 | 1507(RTM) | 10240.17394 | 2015/07/29 |
ビルド14393及び15063は不可とのことなのでビルド10240又は10586のWindows 10をインストールする必要があります。
今回は保管しているISOファイルからビルド10240を代替品にインストールし納品させて頂くことにしました。
尚、最新ビルドのWindows 10のISOファイルはWindows 10 Media Creation Toolを使用して作成することができます。
インストール後はWindows Updateサービスを無効にし、ビルドが自動更新されるのを防ぎます。
代替品のパソコンにはIntel系チップセットが搭載されていますが、ビルド10240下ではUSB3.0コントローラーはインストールできたものの、ドライバがインストールできなかった為、全てのUSBポートは2.0での稼働となりました。
.NET Frameworkがインストールできませんでしたので、一部のアプリケーションの動作に支障がでる可能性があります。
Windows Updateを無効にしている為、Windows Defenderやドライバの更新に支障が出ます。
今回、お客様へリスクを説明した上でWindows 10の古いビルドをインストールさせて頂きましたが、セキュリティ性能の低下や動作が不安定になる可能性がありますので、通常は最新のビルドにてお使いください。
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